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『空手家の父』
2004/10/23

TATSUYAです。
今日近くの公園を散歩してみた。
家のすぐそばにあるホントに小さな公園なんだけど、そこにはちょっとした広場がある
俺が公園に着いたとき、キャッチボールをしてる男の子2人組みと、お父さんと小学生ぐらいの息子の親子連れがいた。

親子連れのほうをちょっと見ていると、なんだか足を上げたり下げたりしてダンスの練習みたいだ。
ただそのお父さんのほうがどう見てもダンスをするような風貌じゃなかったので、よーくみてみると、「前蹴り、後ろ蹴り」とかいう物騒な言葉が聞こえてきた。
どうやらお父さんが息子に空手を教えているようだ。

子供のほうはいかにも運動はしていない、典型的な「メガネくん」で、お父さんが見せる見本についていけない。
「そんなに高く足が上がらないよー」
「足だけをあげるんじゃない!体ごと持ち上げるんだ!」
と、お父さんはかなりの熱血ぶりを発揮。

すでにややゲンナリ気味の息子を励ますためにお父さんが繰り出した言葉は
「がんばれ!お父さんみたいになりたいだろ!!」

・・・そのアツさに俺も少々ゲンナリ気味だったが、息子はその言葉で奮い立ったらしくがんばって前蹴りの練習をしていた。

俺がそろそろ帰ろうかなと思った頃
「よーし次はまわし蹴りな!」
という言葉が聞こえ、その直後

バキッ!!!

という鈍い音が聞こえた。
振り返った俺が見たのは、お父さんに蹴られて揺れる公園の”木”。
その後も2発、3発と公園の罪もない”木”に蹴りを叩き込んでいくお父さん。

息子よ、お父さんのようになりたいかもしれないが、公共の木に何の躊躇もなく蹴りをお見舞いするような大人にはなってはいけないよ。

と、他人ながら息子の将来を憂いながら公園を後にする俺だった・・・。



『モノ.語り〜夢、既視感の井戸』
2004/10/23

九日目

ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。

ズル・・・ズルズル・・・ズリ、ズル・・・。
人間が肉の塊と成り果てた時、その質量の重さに驚かされる。魂はその塊にはすでに宿ってはおらず、その差分、軽くなったのではないかな、と考えていた自分の身の程をわきまえる形となったようだ。

神父様の“身体だけ”は、存外重い。

恐れに慄いた神父様の顔は、人間の本性を現したかのごとく醜く歪んで、生への執着を、その息吹の途切れる瞬間までしがみ付いて離そうとしなかった。

私にはそれが生あるものにとっては、軽蔑すべき行動のように見てとれ、神父様の恐れ慄く顔は、私の振り切れた快楽を満たすのに十分な程の支配欲を掻き立てた。

気持ちが良かった。

この身体に浴びる朱のシャワーも、その鉄臭い匂いも、私の大好きなプディングに、するりと刃物を突き立てるようなその感触も・・・。

何もかもが新鮮で、気持ちよく、暖かい気持ちで満たされた。

何度も、何度も、何度も、何度も、神父様の足に、腕に、腹に、顔に、口に、耳に、背中に、果物ナイフを突き立てていた。

・・・・・・・おかげで動かなくなった神父様は殊更に重い。朱のぬめりは両の足を滑車のように引きずる私の腕をぬるりとすり抜けて、何度も地に叩きつけられる。それを再び拾う私の手には、骨の砕けた、手ごたえのなくなった脚部の感触が伝わってくる。

あの森で、神父様の“身体だけ”を「頭部」に差し出せば、道は開かれる。・・・そう、私は「ゲーム」をしているのだ。物語を進める為に、「見てはいけない彼女」の名前を思い出す為に、これは必要不可欠な行動なのだ。

ズル・・・ズルズル・・・ズリ、ズル・・・。
私は、神父様を引き摺りながらそんな事を考える。
疲れも、空腹も何も感じない。私は、ただ目的の為にあの森を目指す。

神父様の優しい笑顔が時折、私の瞼の裏からよみがえる。何も・・・感じない・・・。


・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 〜つづく〜

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