我が家にかっこいいケトルがある。
ヤカンではない、あくまでケトル。
このケトル、外側は鏡面仕様のメタリックな感じなんだけど、この外側の壁がマジックミラーになっていて、さらに中にブルーのライトが入っている。
スイッチを入れて、お湯を沸かす間だけそのライトが点灯する仕組みになっていて、中の水が沸騰していく様子が透けて見えると同時に、マリンブルーの幻想的な世界が広がるというイカした逸品。
けっこう有名なデザイナーが作ったものらしく、ネットや雑誌でも紹介されているところをチラホラ見る。
先日も「オトコのキッチンを彩る電化製品」みたいな雑誌の特集で紹介されてた。
このケトルが一個あるだけで、ただの台所がラッセンの絵のような幻想的な雰囲気になるから素敵だ。
ただ、コイツは保温機能がついていないから、いつも使う量だけお湯を沸かす。
そういう意味で、”ポット”ではなく、ケトルなのである。
本気を出せば1.7リットルのお湯が沸かせるというんだけど、一回で1.7リットルものお湯を使う機会ってまず無いような・・・。
学生時代に風呂の無い部屋に住んでたときは、銭湯が閉まった後に、
”やかんでわかしたお湯を水で薄めてちょうどいい温度にして流しで頭を洗う”
という最終奥義を繰り出していたから、そのときにこのケトルがあったらよかったのにと思う。
だけど風呂の無い部屋に、こんな洗練されたケトルがあっても、不思議すぎるな・・・。
実際はお湯を沸かすだけだから、機能的にはどうってことないんだけど、形とか演出の仕方で、「お湯をわかす」という作業がまるで別物のように見えるから不思議だ。
なんでもないことをすごそうに見せるってのは、長嶋茂雄がサードゴロをさばいて、1塁に投げた後に手を”ヒラヒラ”ってさせるのに似ているよね。
そういうテクニックやらセンスって、スターの重要な要素だなやっぱり!と一人でケトルと長嶋の関係性について考え込んでしまった。
なんだ俺は、暇なのか?!
こんな立派なケトルだからといって、カップラーメンのお湯を沸かす時に、微妙に罪悪感を感じてしまうのは俺が小心者だからでしょうか。
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