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『ネットdeウルトラマン』

2004年10月30日

TATSUYAで~す。

最近インターネットで「ウルトラマン」を見た。
子供の頃俺は結構なウルトラマンシリーズファンで、今でも結構オープニングテーマとかを歌えたりする。

今回見ることができたのは「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」と「ウルトラQ」が5話づつ。。
ひととおりざっと見てみたのだが、見た記憶のあるような話もあればまったくはじめてみるようなものもあった。
ウルトラセブンの第一話なんてはじめてみたが、かなり破壊力がある感じ。

まずフルハシ隊員というのがいるんだけど、これがウルトラマンの食いしん坊キャラ”アラシ隊員”と同一人物。
「あれ?名前変わったの?」って思ってしまった。
そして今回も食いしん坊キャラ。

第一話の怪獣は「クール星人」。
冷酷だから「クール星人」(ヒネリ無し)

そしてウルトラ警備隊の前に現れて「ここから先に言ってはいけない」という青年。
「お前は何者だ?」
「見てのとおりの風来坊です!」(そんなに自信満々に「風来坊です!」って言い切られても・・・。)
「名前は何だ?」
「モロボシダンとでもしておきましょうか!!」(って、仮決めかよ!!)
とまあ一人で突っ込みながら見ていたのだが、やはりあの時代にこれだけのクオリティのものを作っていたのかと感心させられる部分がかなりあった。

怪獣とウルトラマン達の戦闘シーンなんかは、記憶の中だと毎回 「なにやらもみ合って、最後に光線でドーン!」
のワンパターンだったような気がしていたが、実は毎回いろんなアイデアが盛り込まれていたようで、コミカルなやり取りもあったし、光線を使わずに怪獣を倒すこともあったのだ!(発見)

これでちょっと”ウルトラマン熱”があがってきたので、しばらくいろいろ見てみようと思った。
個人的にはウルトラマンA(エース)が見たいのだが・・・。

あ、ウルトラQの”ケムール人”は今見ても結構気持ち悪かったです。

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『空手家の父』

2004年10月23日

TATSUYAです。
今日近くの公園を散歩してみた。
家のすぐそばにあるホントに小さな公園なんだけど、そこにはちょっとした広場がある
俺が公園に着いたとき、キャッチボールをしてる男の子2人組みと、お父さんと小学生ぐらいの息子の親子連れがいた。

親子連れのほうをちょっと見ていると、なんだか足を上げたり下げたりしてダンスの練習みたいだ。
ただそのお父さんのほうがどう見てもダンスをするような風貌じゃなかったので、よーくみてみると、「前蹴り、後ろ蹴り」とかいう物騒な言葉が聞こえてきた。
どうやらお父さんが息子に空手を教えているようだ。

子供のほうはいかにも運動はしていない、典型的な「メガネくん」で、お父さんが見せる見本についていけない。
「そんなに高く足が上がらないよー」
「足だけをあげるんじゃない!体ごと持ち上げるんだ!」
と、お父さんはかなりの熱血ぶりを発揮。

すでにややゲンナリ気味の息子を励ますためにお父さんが繰り出した言葉は
「がんばれ!お父さんみたいになりたいだろ!!」

・・・そのアツさに俺も少々ゲンナリ気味だったが、息子はその言葉で奮い立ったらしくがんばって前蹴りの練習をしていた。

俺がそろそろ帰ろうかなと思った頃
「よーし次はまわし蹴りな!」
という言葉が聞こえ、その直後

バキッ!!!

という鈍い音が聞こえた。
振り返った俺が見たのは、お父さんに蹴られて揺れる公園の”木”。
その後も2発、3発と公園の罪もない”木”に蹴りを叩き込んでいくお父さん。

息子よ、お父さんのようになりたいかもしれないが、公共の木に何の躊躇もなく蹴りをお見舞いするような大人にはなってはいけないよ。

と、他人ながら息子の将来を憂いながら公園を後にする俺だった・・・。

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『社長と呼ばれた男』

2004年10月16日

TATSUYAです。

以前ある大学の学園祭の時に、小学生の集団を見かけた。
よくいる5~6人のグループで、まあお菓子などを買ったりして楽しんでいる様子。
ほほえましいなあと思いしばし観察していると、ちょっと奇妙な言葉が耳に飛び込んできた。

・・・・社長・・・・・

会話の中に「社長」という言葉が出てくるのなら、特になんてこともないが、どうやらそのグループの中に「社長」と呼ばれる男の子がいるらしいのである。
しかもちょっといじめられているような・・・。

「おい社長!次はどこに行くんだよ!さっさと決めろよ!」
とか
「これも食えよ!」
とか。
あんまり陰湿にいじめられてるわけでもないけど、グループの中での立場は弱そうな感じ。

彼はなぜ社長と呼ばれているのか?
仮説:
1.親が社長である。
2.金離れがよく、社長のようによくおごったりしている。
3.実は「しゃちょう」というのは苗字だ(漢字は不明)。

1は小学生ぐらいだと結構ありそうな話だ。

2だったら、きっとそのグループではリーダー的な存在になるはずだから違うだろう。

3は「社長」以外の漢字を当てようとすると、暴走族の名前みたいになってしまうのでナシ。

まあ結局理由はよくわからなかったが、あだ名で「社長」と呼ばれるのはあまり気分のいいものではないだろうなと同情した。

将来「社長」という名の係長になったりして・・・。

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『ぎっくり首』

2004年10月09日

まいど、TATSUYAです。
突然ですが首を痛めました、蝶野(新日本プロレス)のように。

最近、肩(というか首周辺)がこっているような感じだったので、念入りにストレッチをしてみた。
そして次の日の朝目が覚めて、起き上がろうとしたとき

「ビビッ!」

と体に電流が流れたような感じで激痛が走った。
一瞬何事かわからなかったが、寝ぼけた頭で状況を整理したところどうやら首の後ろ側が痛んでいる様子。
起き上がろうにも、起き上がろうとするのに使う筋肉に痛みが走るので起きるに起きられず、横向きになってみたりいろいろ試して、痛みが走らない方向を探してなんとか起き上がった。

以前にも同じような症状に見舞われたことがあったが、今回は眠っている間になったので自分でもちょっとびっくりした。
ちょっと場所は違うけど、「ぎっくり腰」ってこんなかんじなのか?
俺の場合は首だから「ぎっくり首(?)」か。

以前働いていた職場で、「ぎっくり腰」で1週間ぐらい休んだおじさんがいて、

「おいおい、ぎっくり腰ごときで一週間も休むなよ。仕事に支障をきたすだろ。」

などと思ったことがあったが、いざ自分が近い状況になってみると気持ちがわかったような気がした。
だって、なにやっても痛いんだもんな。
歩いても痛かったり、笑っても痛かったり、ヘッドバンギングもできやしねー。

「ぎっくり腰」は、腰の周りの筋肉や筋膜の一部が切れ、背骨の両脇あたりに痛みが走るというのが原因らしいが、おそらく俺の場合もこれに近いものだと思われる。
首の周りの筋肉が損傷したんだろうなおそらく。

筋肉が損傷するほどのストレッチなんて、”次の試合に温存するために、好投しているピッチャーを交代させたら、2番手のピッチャーがメッタ打ちにあう”様なもんですよね(?)。

要するに何が言いたいかというと、いい病院を紹介してくださいということです。
う、いてて・・・。

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『揚げるか生か』

2004年10月02日

めっきり涼しくなってきて、もう秋ですね~。
"食欲の秋”とはよく言ったもので、俺も例に漏れず秋はいろんな意味で危険な季節です(カロリーが)。

俺の好物のひとつに「かきフライ」というものがある。
どのくらい好きかというと、「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたときに、間髪をいれずに「かきフライです!」と即答できるぐらい好きなのである。「う~んとね、かきフライですかね。」とかいってるようなヤツとは、”かきフライ好き度”が184倍ぐらい違うのである。

たまに、「かきは生で食べたほうがうまい」などと、アダルティーなことをいう輩がおりますが、そんなことは白髪混じりのナイスミドルになってから言え!
ということで、まだまだヤングな俺は油を使った料理を好むので、”フライが一番”なのです。

たいがいのフライ料理がそうであるように、衣はサクサクで中身が”じゅわっ”というのが理想である。特にかきフライの場合は、中から出てくる汁が海の香りを凝縮しているのがなんともたまらない。

さらにいうと、俺は”タルタルソース”も大好きだ!(告白)
かきフライにタルタルソースをつけるのは結構一般的だと思うが、この組み合わせを考えた人には、個人的に賞をあげたいぐらいだ。

でも子供の頃から好きだったのかというとそうでもない。
あの独特の磯の香りが苦手だったような記憶がある。
いつから好物になったのかは覚えていないが、今ではその”磯の香り”がたまらないのだ。
なんだか不思議なもんですね。
俺も大人になったということでしょうか。

おそらく年をとるごとに
かきフライ嫌い⇒かきフライ好き⇒生がき好き
という風にシフトしていくと思われます。

ちなみに今まで食べたかきフライのなかで一番おいしかったのは、学生時代に学校の近くにあった”らんちたいむ”という弁当屋さんのかきフライ弁当なのは意外だけど本当の話です。

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『モノ.語り~夢、既視感の井戸』

2004年10月30日

十日目

ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。

「頭部」はフロフロと顔を揺らしながら笑っている。
クスリ、クスリと控えめに、しかし嬉しさを隠し切れない、といった様子で。

「約束通りの身体を持ってきたわよ。さぁ・・・教えてちょうだい。鍵の事とか、この世界の事を。」

頭部はクスリ、クスリと笑っている。

「あの丘の教会には・・・この神父様の他にもう一人・・・小さな子供がいたと思うけど・・・会いはしなかったかい?」

私は思案する。・・・確か・・・何か影を見たような気がする・・・。しかし、あれが小さな子供かどうかは分からなかったし、それ以前に影さえ確かに見た、とは言い切れない。

「いいえ。誰もいなかったわ。さぁ、もう良いでしょう?私は“知る”為に身体を持ってきたのよ・・・。約束どおり、教えてちょうだい。」

頭部はクスリ、クスリと笑っている。
私にはそれが少し不愉快に思えてくる。

「そうだね・・・約束だから教えるよ。鍵の事も、この世界の事も・・・。だけど、それを教えてあげるには、まずこの話からしなくちゃいけないね・・・。」

そう言って「頭部」は林檎の木の上へ、上へと駆け上る。どこかに腕が生えているのかと思う位、「頭部」の動きは素早く、瞬く間に木の天辺にまで登っていき私の視界から消える。
私はふと、「騙されたのでは」と不安がよぎるが、ほどなくして「頭部」は再び、私の視界の範疇にまで林檎の木を駆け下りてきた。

口にはボロボロの人形がくわえられている。
不思議な人形・・・。私は薄暗い森の中で思う。
腕のない少年の人形で、足が四本ある。ボロボロの布
切れを纏った少年の人形は片方の耳がもげ、髪の毛には焦げたように繊維の塊が付着している。

「この人形が全ての始まりさ・・・」
「頭部」は喋り始める。


・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 ~つづく~

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『モノ.語り~夢、既視感の井戸』

2004年10月23日

九日目

ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。

ズル・・・ズルズル・・・ズリ、ズル・・・。
人間が肉の塊と成り果てた時、その質量の重さに驚かされる。魂はその塊にはすでに宿ってはおらず、その差分、軽くなったのではないかな、と考えていた自分の身の程をわきまえる形となったようだ。

神父様の“身体だけ”は、存外重い。

恐れに慄いた神父様の顔は、人間の本性を現したかのごとく醜く歪んで、生への執着を、その息吹の途切れる瞬間までしがみ付いて離そうとしなかった。

私にはそれが生あるものにとっては、軽蔑すべき行動のように見てとれ、神父様の恐れ慄く顔は、私の振り切れた快楽を満たすのに十分な程の支配欲を掻き立てた。

気持ちが良かった。

この身体に浴びる朱のシャワーも、その鉄臭い匂いも、私の大好きなプディングに、するりと刃物を突き立てるようなその感触も・・・。

何もかもが新鮮で、気持ちよく、暖かい気持ちで満たされた。

何度も、何度も、何度も、何度も、神父様の足に、腕に、腹に、顔に、口に、耳に、背中に、果物ナイフを突き立てていた。

・・・・・・・おかげで動かなくなった神父様は殊更に重い。朱のぬめりは両の足を滑車のように引きずる私の腕をぬるりとすり抜けて、何度も地に叩きつけられる。それを再び拾う私の手には、骨の砕けた、手ごたえのなくなった脚部の感触が伝わってくる。

あの森で、神父様の“身体だけ”を「頭部」に差し出せば、道は開かれる。・・・そう、私は「ゲーム」をしているのだ。物語を進める為に、「見てはいけない彼女」の名前を思い出す為に、これは必要不可欠な行動なのだ。

ズル・・・ズルズル・・・ズリ、ズル・・・。
私は、神父様を引き摺りながらそんな事を考える。
疲れも、空腹も何も感じない。私は、ただ目的の為にあの森を目指す。

神父様の優しい笑顔が時折、私の瞼の裏からよみがえる。何も・・・感じない・・・。


・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 ~つづく~

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『モノ.語り~夢、既視感の井戸』

2004年10月16日

八日目
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。

「影が見えた・・・ね。そうだね。この教会には目には見えない何かがいるね・・・。前任の教会守も同じ事を言っていたよ・・・。」

神父様は優しい笑みを崩さず、答える。

「幽霊・・・なの?」

「幽霊・・・ではないね。この世の摂理だよ。目に見えるものと見えないものがあって・・・見えないものを不可思議な現象・・・そう・・・お嬢さんが今言ったような、“幽霊”とか“超常現象”とか・・・無理な言葉で説明しようとしてはいけないんだね・・・。そこにあるものとして享受して、受け入れる事が本質なのだよ・・・。」

神父様の言っている事は、良く分からないなと感じる。後ろ手に握っている果物ナイフは、私の心を氷のように冷たくさせる。

「もう・・・お帰りなさい。お嬢さんはお家に帰って・・・、お母さんを心配させてはいけないよ。」

神父様は私の頭を撫でようと、しわくちゃな掌を私の頭に差し出そうとする。

瞬間、閃光が走る。

神父様の指が、ゆっくりと宙に舞うのが分かる。その刹那、時は止まり、私は、目に映るもの全てが少し歪曲したような錯覚を覚える。

神父様は何が起こったのか理解出来ない。優しい笑みを湛えたまま、中指と薬指と小指を凝視する。第一関節より上から、朱い液体が吹き上がっている。それはまるで、面白くもない水芸を見ているかのように。

果物ナイフにヌラヌラとまとわりつく、朱い液体は、私の興味をくすぐるのには十分でなようだ。自然と笑みがこぼれる。神父様と同じ、笑みがこぼれる。

私は、止まる事が不可能なほどの、快楽の瞬間に今出会ったのだ、と感じる。

もう、止まらない・・・。神父様の目が大きく開かれていく瞬間を食い入るように・・・見つめていた。


・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 ~つづく~

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『モノ.語り~夢、既視感の井戸』

2004年10月09日

七日目

ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。
私は今、見慣れない建物の中にいる。
右手に握られているのは果物ナイフ。当然、こんなものを掴んだ記憶はないし、ましてや拾った記憶も、貰った記憶もない。

夢だから、という理由で、私に起こる全ての事象について納得出来ている自分がいる。

そして、今いる場所の予測もついている。おそらく、ここが「あの丘の教会」なのであろう。だとしたら、「頭部」が殺したい程憎い神父様もここにいるはずである。

私は、両の脇に規則的に据えられている木造のベンチの間を縫って、部屋の最奥で、厳粛な光を放っている十字の前に立つ。

十字には色鮮やかなステンドグラスがはめ込まれており、すぐ後ろの四つ切り窓から差し込む光に当てられて床一面に、色彩の万華鏡が繰り広げられている。

しばしその美しさに見とれていると、万華鏡の端を黒い影が横切るのが、私の目の片隅に止まる。ある種、至高の芸術のようなその景観を、台無しにした恨むべき影の持ち主を探してみるが、肝心の本体は見つからない。

素早い奴だな・・・などと思いながら私は、部屋の隅々にまで目を通す。もしかしたら、木造のベンチの死角に隠れているのかもしれないと、一つ一つを丹念に見て回る。

・・・ふと気付く。影の持ち主を探す私の背後に、「ヒト」の気配が感じられる。

「何を・・・お探しかな?お嬢さん・・・。」

底冷えのするような低く、深い声色のする方を振り返ると、そこには黒と紫の混じった濃い法衣をまとった初老の男性が、優しい笑みを湛えながら私を見つめている。

「神父・・・様ですね・・・。今、そこに何か影が通り過ぎるのを見たので、何だろう・・・と思って。探していたんです。」

私は、とっさに手に握られている果物ナイフを後ろ手に隠し、引きつった作り笑いを浮かべる・・・。

・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 ~つづく~

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2004年10月02日

六日目

ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。
「あなたが、“合わせ鏡の老人”なの?」

「頭部」はその顔をフロフロと揺らしながら応える。

「僕は・・・違うよ。人から老人と言われる程、長く生きずにこの木で首を吊ったのだから・・・。今では身体がカラスに食べられちゃって・・・頭だけの駄目な男さ・・・。」

死人の割にはよく喋るなと感じる。私の母が見たら即倒しそうなほど恐ろしい顔をしているのだが、悪意はまったく感じない。

「“合わせ鏡の老人”に会って、鍵を貰わなくちゃいけないの。ある女の人から、まず林檎の木を探しなさいって・・・。そしたら、あなたが「生って」いたのよ。・・・ねぇ・・・何か、知ってる?」

「頭部」はフロフロと揺らしているその顔をピタリと止めて、十字の紐で結われた目を精一杯開こうとする。私にはそれが脅威、畏怖、衝撃の感情を表しているように見える。

「鍵を探しているのかい?君はこの世界から抜け出そうとしているのかい?そんな人がまだいたなんて・・・驚きだよ。・・・・そうだな・・・僕は、人生に絶望してこの木で首を吊ったんだけど・・・今は後悔しているんだ・・・。僕は、あの時僕を見捨てた神父様が憎くて、憎くて・・・殺しておけば良かったな・・・って。・・・・・・どうだろう?君が神父様の“身体だけ”をここに持ってきてくれたら、僕の知っている鍵について・・・この世界についてを教えてあげようと思うのだけれども・・・。」

私は思案する・・・。
少し、この状況を楽しんでいる自分に気付く。どうやら私は、この世界・・・そう、眠っている時の世界に大いなる興味を抱いているようだ。その証拠、という訳ではないのだが、この「頭部」の言う事を訊いてみてもいいかな、と思う。・・・私は口を開く。

返事は・・・決まっている。


・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 ~つづく~

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