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『モノ.語り~夢、既視感の井戸』
2004/9/11

三日目

ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下に寝る私は夢を見る。
私が口を開こうと唇を動かした刹那、彼女のダラリと垂れ下っていた腕が、空を掴む。

「早く、鍵を・・・探しなさい。アナタは鍵を探し出して、ここを抜け・・出さなきゃいけない。でなければ・・・教会の・・・あの子のように・・、病院のあの子の・・ように・・・ここにいる・・・私のようになる・・・」

私は驚く。「見てはいけない彼女」の、たどたどしくも毅然とした口調に。その響きに抑揚はないが、一語一語は確固たる意味を持って私の耳に届いてくる。予想の出来ぬ展開に戸惑いつつも、私は彼女の言葉によって新たに沸き起こる疑問を口にする。

「鍵、とは何?あなたのような人が他にもいるの?」

ドロリと濁った瞳は変わらず、空を掴む腕はまるで静止画のように、微塵の動きも見せない。

「鍵は・・・“合わせ鏡の老人”が持って・・いる。私のような子はたくさんいる・・・し、これからも増えていく・・・。」

私は問いかける。

「“合わせ鏡の老人”に会うにはどうしたらいいの?まだ、何も分からないのよ・・・。私はあなたの事を知っているのだけれども、誰だか思い出せないの・・・。名前も・・・知っていたのよ・・・。」

彼女は私の目を見つめ続けたまま、質問に答える。腕は空を掴んだまま微動だにしない。

「私に名前なんてない・・・。これ以上見てもいけない・・・。あなたは今すぐ鍵を、探しに行くのよ・・・。・・・今、あなたの立っている場所から・・・右手に見える森の中には、橡の木に混じって・・・一本だけ・・林檎の木が・・・生えているの・・・。早く・・そこに行きなさい。後は・・・流れのままに・・・よ・・・。」

彼女の腕がゆっくりと垂れ下る。視線は、すでに私の目から離れ始めている。

話の終わりを表しているように・・・見える。


・・・暗転・・・
ぐるぅり、ぐるぅり・・・回る天蓋の下で私は目を覚ます。今日はここまでのようだ・・・。

                 ~つづく~


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